火針療法の治効原理

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   《治療》の同仁堂

 火針療法の作用とメカニズム

1.損傷説(傷害理論)     

2.激活説(活性化理論)    

3.排出説(追放理論)

4.炭化説(炭化理論)     

5.促進説(促進理論)     

6.吸収説(吸収理論)

7.殺菌説(滅菌理論)     

8.灼断説(焼灼理論)     

9.共同説(相乗効果理論)

 

   《 火針の治療作用》

1.壮陽補腎・升陽挙陥     

2.疏通経絡・宣肺定喘     

3.助陽化気・消瘕散結

4.攻散痰結・消除瘰癧     

5.祛寒除湿・通経止痛     

6.生肌斂瘡・祛腐排膿

7.助陽益気・解除麻木     

8.温通経絡・袪風止痒     

9.運行気血・解痙止痒

10.引熱外達・清熱解毒     

11.健脾利湿・温中止瀉     

12.補脾益気・通利筋脉

13.温経活絡・散瘀消腫

火鍼療法の九つの作用とメカニズム、あるいは十三の治療作用とされるものは、単独ではなく複数の作用が複合反応的に同時に治効原理が働くものと考えられています。即ち、火針の人体への作用は一つの作用だけで説明できる程単純ではなく、神秘的とさえいえるような有効な作用を持っていると主張するTCMの専門家も多数おり、それは作用の無限の組み合わせが考えられるため、人知を超えているとして「神秘的」と称したものと思われます。このように複雑な人体の生理作用や病理現象に対処するには複雑な治効原理が必要であることが想像されます。TCMで診断や治療に使われている五行循環でも、現代医学の中で人体に則して考えていくと、臓器間の通信システムに非常に類似しているとされており、一つの臓器やツボへの刺激が複雑な循環作用を起こして、疾患や症状の改善に繋がって行くことが考えられます。

近年、火針治療は腫瘍の治療にも多用されており、北京中医薬大学第三附属病院の鍼灸・低侵襲腫瘍科部長で腫瘍イノベーションコミュニティ会長の黄金昶氏は、伝統的な中国医学と西洋医学の統合を通じて腫瘍抑制の新しいアイデアと方法を探求し、中西協力の下でがんの予防と治療のための新しい戦略を模索することを目的としていると述べている。(詳しくはPCページに記載中)

 

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